ゲンロンとH.I.Sが主催していたチェルノブイリツアー。その2015年回の参加者による感想集です(この回には、wakamatsu店主の山本文弥も参加していました)。
「チェルノブイリ」と聞くと、多くの人は複雑な印象を持つかもしれません。ですが、実際に行ってみると、驚くほどさまざまな体験が待ち受けています。穏やかに暮らす自主帰還者(サマショール)、手つかずの美しい自然、鳴り響くガイガーカウンター、廃墟となった遊園地、原発内部の金色の廊下、そのほかにもたくさん。
この小冊子は、参加者によるエッセイに加え、写真家の新津保建秀氏、ジャーナリスト/メディア・アクティビストの津田大介氏、現地旅行会社のアンドリ・ジャチェンコ氏、ゲンロン元代表の東浩紀氏、ゲンロン現代表の上田洋子氏によるメッセージが掲載されています。
チェルノブイリはいまも生きている町です。そこに暮らす人がいて、そこに働く人がいます。現在訪問することは困難ですが、この小冊子を通じてチェルノブイリの空気が少しでも伝わると幸いです。